筋力UPよりも筋力ダウンの方が運動能力の向上には重要な要素です。

トレーニングの効率性

運動能力には、
速さ、パワー、判断力、
予測能力、反応速度、的確性
などの色々な種類があります。

これらの能力の向上は、
その能力を構成する要素の特長に合わせ、
それぞれに合わせたメニューで
トレーニングすることが効果的です。

ただし、
これらの種類の違う運動能力にも
共通点となる要素があり、
その中の最重要な課題は、筋力ダウンです。

驚かれましたか?

筋力UPよりも筋力ダウンの方が
運動能力向上には、重要な要素なのです。

もちろん、健康増進にもです。

筋力ダウンの重要性

スポーツを始めたばかりの人にかける言葉。

『もっとリラックスして!』
『力抜いて!』
『力まないで!』

どうでしょう?

筋力ダウンを言葉にしていますよね。

これは何もスポーツ初心者だけに
言えることではないのです。

トレーニングの本質は、筋力ダウン?

世の中で当然と思われがちな
筋力UPと運動能力向上関係は、
動作の調和という面から見れば、
最も重要なことでは無いのです。

いや、むしろ、皆さんは、
筋力UPの目的で行っているトレーニングも
実は、筋力ダウンがその基盤になっています。

筋力ダウンといっても
単なる脱力や筋力低下ではありません。

一定の動作の瞬間、瞬間での、
企画建った筋力ダウンが
その状況に合わせて
特定の筋肉で起こることが重要です。

筋肉と関節の動き

関節の動きにおいて、一つの筋肉は、
その筋肉の作用とは逆方向に作用する筋肉と
競合、及び、協力しあっています。

相反する作用をする2組の筋肉によって、
滑らかな関節の動きが作り出されています。

ある方向に大きな力が作られると、
反対側の競合関係にある筋肉は
力が出にくくなる仕組みを持っています。

筋肉の協調性の乱れと運動機能

たまたま、本人の意識とは関係なく、
競合関係にある互いの2種類の筋肉群が、
同時に強い力を出し合い、
双方の力による均衡によって
関節が動かなくなった状態を
“ツル・ツッタ”と表現されます。

このようにはっきりした
運動機能のトラブルではなくても、
スポーツ中も、日常動作の中でも、
身体加わる力学的条件に対して、
ある程度の相反する複数の筋肉群の
均衡状態が連携しあうことで
動きの精度は、保たれています。

例えば、
前から来たボールを打ち返す動作では、
ボールの衝撃方向とは
逆方向の力を作る筋肉が
強い筋力を発揮しています。

ですが、
打たれたボールが飛んでいく力=(イコール)
ボールを打ち返す方向の力を作る
筋肉群全体の筋力
ではありません。

必ずそこには、
ボールを打ち返す方向の力を作る筋肉とは
逆の方向に働く筋肉の力が、
ボールを飛ばす方向の力を
減ずる関係で関わっています。

また、ボールを飛ばす方向の力には、
遠心力など、
動きから生まれる慣性力の影響も大きく、
この慣性力にもその力を大きくする筋力と
減ずる方向の筋力や体重、抵抗力が
関わっています。

運動能力の向上の中の共通要素である
筋肉の働き内容の効率化は、
筋力UPに注目しても、
筋力量は相反する方向の力を出す筋力や
体重、抵抗力の影響を強く受けます。

これらのパワー発揮に
抑制をかける要素の影響は、
動き方の条件によって大きく左右されます。

その動き方の条件の中に、
身体にとっての危険性や
動き方への慣れ不慣れ、
身体構造の利用に対する効率性
という課題が含まれています。

これらの課題への出来栄え次第で
出力方向の運動力が決まります。

また、出力方向の筋力自体も
先ほど書いた動きの課題によって
発揮される強さ(量)が決まっています。

これらの運動機能上の条件は、
運動機能を管理している脳の判断によって
無意識の内にに決められています。

このことへの対策こそが、
運動機能の向上を目指す場合の
最大の課題だと言えます。

それを理解した上で、
各種の運動能力を高めるための
トレーニングメニューを組むことが
効果的な運動機能の向上につながります。

最後に、素晴らしい経過報告がありますので⇒コチラの記事も是非御覧ください。

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